『口下手、内気、無口でも営業できるか?』
『人見知り、おとなしい、優しい人は?』
今回は、こんな人が対象です。

営業というと、
『元気でたくさんしゃべる話し上手な人』
みたいな人をイメージしがちなため、
- 口下手
- 内気(内向的)
- 無口(口数少ない)
- 人見知り
- おとなしい、静か
- 優しい
など、
上のイメージから外れそうな性格でも
営業としてやっていけるのか?
を検索する人が多いようですね。
それで、色んな人たちが、
これは営業に向いてるとか
向いてないとかを議論しています
(なぜか営業経験がなさそうな人も…)。
正直、こういう議論には、
あまり意味がないと思ってます。
いや、むしろ有害かもしれません。
理由は2つありますが、今回はあなたが
言葉通りに受け取って営業で失敗しないよう
詳しく書いていきたいと思います。
「この性格は営業に向いてる or 向いてない」という議論にはあまり意味がない理由
議論にあまり意味がないと考える理由は、
- 同じ言葉でも使う人によって意味が違う
- そもそも一概に判断できない
の2つです。
同じ言葉でも使う人によって意味が違う
1つ目の理由は、
同じ言葉でも使う人によって意味が違う
からです。
例えば、口下手という言葉。
「私は口下手なのですが、
営業に向いていると思いますか?」
「口下手でも営業できますよ!
むしろ、営業に向いてます!」
これって
お互いが自分の中で
『口下手』というイメージを
思い浮かべているだけで、
お互いの『口下手』のイメージが
一致しているわけではないですよね?
『口下手』と言っている以上、
その人の頭の中では、
ここまでは口下手だけど、
ここからは口下手ではない、と
頭の中で無意識に線引をしているはずです。
しかも、どの程度話せる事を
『口下手ではない』と判断し、
どの程度話せない事を
『口下手』と判断するのかは、
それぞれの主観にすぎません。
聞いた方は、
「じゃあ、私は営業に向いてるんだ!」
と思うかもしれませんが、
実際には、
互いの『口下手』のイメージがズレたまま
『営業に向いてますよ!』
という回答をもらってしまっているので、
本当に自分の『口下手』のイメージが
「営業に向いているか」なんて
分かるはずがないのです。
『口下手』という言葉だけが、
一人歩きしてしまっている状態です。
それなのに、
聞いた本人はその事に気付かないまま、
例えば、転職して未経験で営業職に就き、
実際に営業をやってみたら、
なかなか上手くいかずに
『向いてるって言われたのに…』
となる可能性だってあります。
転職にかかる時間やコストを考えると、
これってかなり悲惨な事ですよね?
なので、
こういう意見に惑わされないように
気を付けて下さいね。
言葉って難しいですね
同じ言葉でも
一人一人が違う意味と背景をその言葉に持たせているだから共通の意味を持たせるために定義するわけですが、
定義するのも言語化能力が必要な訳で…こういう言葉のズレが重なって
互いの認識のズレが生じて
後になって噴出するんだよな〜言葉って難しい(笑)
— ぐり@『売り込まない営業』で20年後も『負けずに』生き残る営業戦略のすべて (@guri_makenai) March 7, 2019
自戒も込めて(笑)
そもそも一概に判断できない
もう1つの理由は、
そもそも一概には判断できないからです。
世の中には、
色んな性格の人がいるので、
当然、営業にも色んな性格の人がいます。
元気で活力あふれる営業もいれば、
理論派で淡々と話す営業もいます。
色んなタイプの営業がいますが、
それぞれ成果を残せている点が重要です。
だから、
この性格が営業に向いているのか?
ではなく、
この性格ならどんな営業が向いているのか?
と考えていくべきです。
イメージしやすいよう
山登りに例えてみます。

今あなたは、山のふもとにいます。
山頂へたどり着くルートは、
いくつかに分かれているようです。
山頂にたどり着くには、
どこかのルートを選ぶ必要があります。
分かれているルートの1つ1つが、
営業のタイプです。
そして、
どのルートが良いのかは、
今あなたのいる地点(性格)によって、
変わってくるはずです。
自分から近いルートもあれば、
自分から遠いルートもあるからです。
そのため、これは
単にどれが良い営業(ルート)なのか?
という話ではありません。
自分の性格(今いる地点)と合うのは
どんな営業(ルート)なのか?
という問題です。
なんとなくイメージできましたか?
『まだ分かりにくい』
という人のために、
もう少し分かりやすいように
具体例を出します。
単純に、
『この性格だったら営業に向いている』
というのは、
あまり意味がないと上で書きました。
同じ言葉でも使う人によって意味が違う、
これがその理由の1つですが、
営業のタイプが色々とあるので、
そもそも向き不向きを
一概に判断できないのです。
(営業に向いてない考え方はあります。
→営業で売れない新人の考え方)
無理に判断しようとすると、
大雑把な判断になってしまいます。
そうではなく、
例えば、
「あなたは確かに論理的で、
正しい事を言っていると思うよ。正論。
だから、
そこに少しだけ付け加えると良いと思う。
相手の感情に配慮した言い回しにするんだ。
そうしたら、営業成績もっと伸びるよ。」
とか
「口下手というので悩んでいるんだね。
そのために、
なかなかお客さんと話が続かない。
それならば、雑談のネタを
あらかじめ用意しておくのが1つ。
あとは、自分で話すのではなく、
質問して相手にしゃべってもらう方向で
考えていくのが良いと思うよ」
などのように、
それぞれの性格を土台にして、
それに合った営業を
探して行くべきなのです
(他人にアドバイスする時も同じ)
気弱な人が、
切り返しトークや反論で
相手を説得してねじ伏せる
そんな営業に向いているとは
到底思えないですよね?(笑)
こういう視点を持っていると、
『営業はこうしないといけない』
という考えから、
『私の性格には合っていないかも』
という考え方ができるようになります。
今自分がいる時点が分からない場合は?

ここまで
自分に合ったルート(営業)を探そう!
と書いてきたわけですが、
実は、山登りの例で、
『今自分がどこにいるのか分からない』
という人もいます。
つまり、
自己理解ができていない状態です。
だから、
どのルート(営業)が最適か分からない
そんな状態です。
こういう人には、
まず自分を知ってもらうために、
この動画をオススメしています。
→「四観」人を1分で見抜ける
超当たりまくる人間分析とは?(簡易前半)
(YouTubeに飛ぶので音に注意)
再生回数的には全然出回ってないですが、
友人や取引先などにオススメしていて、
「これ、めっちゃ当たるね!」
とよく言われる動画です
(私とは全く関係のない方の動画)。
たった2つの簡単な質問に答えるだけで、
自分の性格が大体分かります。
その2つの質問とは、
質問①:思考優先か?行動優先か?
(考えて動くか?動きながら考えるか?)
質問②:成果重視か?過程重視か?
(勝敗重視か?楽しければ勝敗軽視か?)
だけです(カッコ内は補足)。
詳しく知りたい方は、
上のリンク先をご覧ください。
ちなみに、私は『和』タイプです(^_^)
まとめ
- 口下手、内気(内向的)、
無口(口数少ない)、人見知り、
おとなしい、静か、優しい
などの性格が営業に向いているかどうか
を議論する意味はあまりない - 理由は、
- ①同じ言葉でも
使う人によって意味が違う - ②営業には色々なタイプがあるため
そもそも一概に判断できない
から
- ①同じ言葉でも
- まず自己理解を深め
- 自分の性格に合った営業を探す
今回は以上です。
本日もお疲れ様でした^_^
新人営業の頃に、
同じような言葉でググっていた
ぐり (@guri_makenai) です^ ^