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営業プロセスの4つの目的とは?

大きく分けて4つの目的があります。
①見込み客の開拓
見込み客の新規開拓です。
見込み客の数が会社の安定性に影響するので、継続的に行った方が良い部分です。
リピート率が高い場合には、
新規開拓の必要性は低くなりますが、
その場合でも、リスク分散の観点からすれば、新規開拓は継続的に行いたいところです。
営業の具体的な行動としては、
- 新規営業先リスト作成
- テレアポ
- 飛び込み営業
- DM(ダイレクトメール)送付、ポスティング
- FAX送信
- 問い合わせフォームからの送信
- メール営業
などが考えられます。
②見込み客の育成(ラポールの構築、リードナーチャリング)
見込み客との関係を構築していく部分です。
ここができていないと、次の目的であるセールスに失敗します。
営業・販売の分野では、『ラポールの構築』と言われることが多いと思います。
ラポールとは信頼関係を意味します。
また、マーケティングの分野では、『リード・ナーチャリング(Lead Nurturing)』と言われています。
リードとは、見込み客のことで、ナーチャリングとは、育成を意味します。
『育成』というと何だか偉そうに聞こえてしまいますが、基本的には見込み客に有益な情報を提供していきます。
③セールス(販売、クロージング)
セールスとは、売ること、成約することです。販売、クロージングと言っても良いですね。
昔から営業・販売員が独占的に担当していた業務です(独占的というのは、例えば、マーケティング職がクロージングすることはないという意味で)。
しかし、インターネットが普及した現在では、営業・販売員を介さずに、ネット上だけで成約することが多くなっています。
EC市場は年々増加傾向にあります。
このことが、『営業職の今後の未来』が議論される1つの要因になっています。
④アフターフォロー
成約後に、顧客からの問い合わせやクレームに対応することです。
アフターフォローを行うのは、リピート率向上、別商品の販売、新規顧客の紹介につなげるためです。
いわば、別の売上につなげるための活動であり、新規顧客を一から育てて売るよりも売上を上げやすいので、大変重要です。
クレームに対しても、誠意を持ってきちんと対応しましょう。
ぐりは、クレームの入ったお客さんからも、紹介をもらっていました(笑)
その営業プロセスの目的は?

あなたが行なっている個々の具体的な営業プロセスが、上の4つの目的のうちどれに当たるのかを考えてみて下さい。
例えば、
- 営業先リストの作成は、見込み客の開拓(①)
- テレアポは、見込み客の開拓(①)
- 見込み客の相談に乗ることは、見込み客の育成(②)
- Web経由から問い合わせのあった見込み客への対応は、見込み客の育成(②)
- 見込み客へ商品の具体的な提案を行うことは、セールス(③)
- 成約後に顧客の質問に答えることは、アフターフォロー(④)
という具合です。
個々の具体的な営業プロセスがどの目的に当たるかどうかは、会社によって、また営業によって異なります。
例えば、アポイントをとって見込み客の元へ訪問することは、育成(②)を目的とすることもありますし、セールス(③)を目的とすることもあるでしょう。
両方を目的としていることもあります。
営業だけで全ての目的を達成しようとしている会社が多い

以上の当てはめ作業をして頂いた結果、一番多いと思われるのが、①〜④の目的を全てやっているパターンです。
このパターンは、営業がやることが多いので、全体的に営業の難易度が上がり、常に時間に追われて忙しくしている人が多いです。
各営業プロセスについての知識が必要ですし、1つ1つのプロセスに使えるリソースが限られてくるので、自ら学ぼうとしていく姿勢のない方には、荷が重いパターンになります。
逆に、成長できるパターンでもあります。そのため、一概に悪いパターンとは言えません。
このパターンでは、営業は、自分の個々の具体的な営業プロセスがどの目的なのか?また、どの部分を優先してやるべきか?を自ら設定して管理していく必要があります。
大企業であれ、中小企業であれ、一般的に多いのがこのパターンです。
私も、例にもれずにこのパターンでした。
見込み客の育成(②)をスキップしてセールス(③)してしまう会社、営業が多い

ところで、①③④はあったけど、②がないか、少ない方はいらっしゃいませんか?
次に多いのが、育成(②)欠落パターンです。
このパターンは、成約率が悪い傾向にあります。
もし、このパターンで成約率が良いのであれば、それはセールスが得意な方でしょう。そのような方はごく一部です。
多くの会社、営業が育成(②)を飛ばしてセールス(③)してしまいます。
育成ができていない段階でセールスへと先走ってしまうと、『売り込まれた感』が出てしまい、売れる確率が一気に下がります。
ホントこれ重要ですね。すごいわかりやすい説明です。
以前、ブログで同じことをより詳しく書いたことがあります。
『ついついやっちゃう』という人が多いんでなかろうか。#売り込まない営業#売り込まない販売https://t.co/XlHoNPW5eq https://t.co/Wx4AlMj4pp— ぐり@20年先まで『負けずに』生き残る営業戦略のすべて (@guri_makenai) 2018年12月17日
このことを認識できていないと、苦しい営業人生になってしまう恐れがあるので、育成(②)を飛ばさないように気をつけたいところです。
まさに『急がば回れ』ですね。
上でも書きましたが、育成でやることは、見込み客への情報提供です。
まとめ
- 営業プロセスの効率化のためには、まず各営業プロセスの目的を明確にする必要がある。
- 営業プロセスの目的は、
- ①見込み客の開拓
- ②見込み客の育成(ラポールの構築、リード・ナーチャリング)
- ③セールス(販売、クロージング)
- ④アフターフォロー
- ①〜④を全て営業が担当するのが一般的。
- ②の育成を飛ばしてしまう会社、営業が多い。
- 育成が大事
今回は以上です。
新規開拓で悩んでいる人は、
新規開拓営業まとめをのぞいてみて下さい!
本日もお疲れ様でした(^ω^)
こんにちは!
ぐり (@guri_makenai) です^ ^
『色々とやることが多くて結果を出しにくい』
『やることが多いので、何を優先してやるべきかが分かりにくい』
こんなことを考えたことはありませんか?
考えたことのある方は、
おそらく『営業プロセス』を
見直してみようと考えるはずです。
ただ、その際に明確にして欲しいことが1つあります。
それは、各営業プロセスの目的です。
聞きなれない言葉だと思います。
しかし、ここが不明確だと、目的を忘れて営業活動を行うことになり、非効率になってしまう原因になります。
そこで今回は、どんなビジネスにも当てはまる、営業プロセスの目的を図解でシンプルに分かりやすく説明します。
それでは行ってみましょう!